バイクを納車して、しばらく経ちました。
通学に使用するにはもってこいで、快適に通勤快速で朝晩移動できています。
しかし、ここで問題が発生!
気温が低くて、セルを回してもエンジンが始動しない!
そんな時、キャブ車で役に立つのがチョークです。

チョークとは

皆さんチョークとは何かご存じですか?キャブ車がどんな乗り物か分かる人は、説明すらいりませんね。分からない人のために、世界一簡単に説明をします。

まず、バイクにはエンジンに燃料を供給する方法が2種類あります。それが燃料噴射装置「インジェクション」を使用している方法と、燃料噴射装置「キャブレター」を使用している方法です。下にインジェクションとキャブレターを使用した時の燃料噴射の概略を示します。

インジェクション方式は、吸い込んだ空気にコンピュータ制御で燃料を吹き付けてエンジンに送る混合気体を作ります。
インジェクションキャプチャ
インジェクションの概略図

一方、キャブレター方式は吸い込んだ空気に気化した燃料と空気を構造的に混ぜて混合気体を作ります。
キャブ
キャブレターの概略図

まとめると
インジェクション:コンピュータ制御による吹き付け
キャブレター:気化
になります。
それぞれのメリットデメリットは、ネットを漁れば腐るほど載っているのでここでは割愛します。

さてチョークとは何か。それは、キャブレターについている、エンジンがかからなかった時に使うマル秘機能です!エンジンが始動しない理由は色々ありますが、キャブ車の場合まず疑うのは混合気体の燃料と空気の比率です。ここで空気の比率が大きすぎるとエンジンが一定のリズムで安定して動いてくれません。これは、気温が低い時よく起こる現象です。上記しましたがキャブレターは燃料が気化することによって混合気体を作る、自然吸気型の構造になっています。そのため、気温が低いと燃料が液体から気体へ気化するスピードが遅くなり結果的に混合気体の燃料比が小さくなり、エンジンがかかりません。そこでチョークの機能を使います。下にチョークを引く前と引いた後の概略図を示します。チョークを引くことによって空気を吸いこむ経路を狭くすることで、混合気体の燃料の比率を大きくします。そうすることで、気温が低くてもエンジンを始動することが出来るようになります。
チョーク引く前
チョーク引きました
チョークを引く前と引いた後の概略図




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GPXジェントルマンレーサー200のチョーク

世界中の人がチョークについて理解できたところで、本題に戻ります。GPXジェントルマンレーサー200のチョークはどこで弄れるのか!それは車体左側面の下図緑のまるで示した部分にあります。
チョークみどり丸
チョークの位置

この変なマークがついているところを引っ張ることで、燃料比を大きくすることが出来ます!!果たしてエンジンは始動してくれるのか…
デゥルン!!
元気よく動いてくれました!これで今日も楽しく通学できます!

1つ気になることが、それが「気温8 ℃くらいでこの調子なら、真冬はどうなるんだ…?」です。まぁ、動かなかったらその時考えましょう。これも、キャブ車の醍醐味の一つだと思って。


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