普段、車の記事は全く書かないのですが、走行中にブレーキが利かなくなるという大事件が発生したので記事にします。幸いにも事故は起こさずに済みました!!(マジで死ぬかと思いました…)対処法を知っていたのでパニックに陥らずに冷静に対処することが出来ました。なぜ発生するのか、発生したらどう対処するべきなのかを知っていると、事故を防ぐことが出来ると思います!!そのためを皆さんにも今回の事件を共有しようと思い記事にしました。
今回は
[1]全国自動車整備専門学校協会、「シャシ構造Ⅱ」、凸版印刷株式会社(平成14年)
を参考、引用して記事を書いています。
車にあるブレーキの種類と仕組み
まず、ブレーキって何種類あるかご存じですか?正解は大きく分けると3種類あります。それが「フートブレーキ」「パーキングブレーキ」「補助ブレーキ」の3つです。この中で普通の運転で車を減速させるのが「フートブレーキ」です。それぞれをもう少し詳しく書いていきます。・フートブレーキ
これは運転する人の踏力を利用して制動するブレーキです。運転中に主に使うのはこのブレーキになります。このブレーキには油圧を利用した「油圧式」、空気圧を利用した「エア式」、この2つを複合した「複合式」の3種類あって、私たちが普段使うような一般車には「油圧式」が主に使われています。ここで図1にフートブレーキ(油圧式バージョン)の概略図を載せます。
図1 フートブレーキ概略図[1]
この図に示されているように、ブレーキペダルを踏むことで油圧を発生させて、ブレーキパイプを通じて各々のブレーキに踏力を伝搬させることで、制動力を得ます。ブレーキパイプ内に入っているのが、免許を持っている人なら一度は聞いたことがあるブレーキフルード(ブレーキオイル)です。どうやって制動力を得るかもうちょっと詳しく書きます。図2に油圧装置の概略図を載せます。
図2 油圧装置の概略図[1]
図に書いてあるディスクというのが、車のフロントタイヤを見るとついている、銀色の円盤のやつです。ブレーキペダルを踏むと、ブレーキパイプ内で油圧が伝搬してピストンを押し出します。その力でディスクを挟み込みタイヤの回転を止めます。これが私たちが運転でよく使うブレーキの仕組みです。
+α 制動倍力装置
上の説明ではしれっと流しましたが、図1にも書いてあるこの制動倍力装置ってのが中々によくできたものだと、のりのりは感じました。図3に制動倍力装置の概略図を示します。
図3 制動倍力装置の概略図[1]
こいつは、AとBの区画の気圧差を利用して、踏力に力をプラスすることが出来る装置です。図に描いてある負圧というのは、大気圧と比べた時に気圧が低い圧力状態のことを言います。要するにパワーピストンを引き込む力が働きます。図4にエンジンの概略図を示します。
図4 エンジン概略図
この負圧はインレットマニホールドに繋がってるため生じます。インレットマニホールドって言うのは図4に示す赤丸の部分のことを言います。エンジン内に吸気する部分のことを言うので、空気を吸い込んでいます。この吸い込む力を制動倍力装置のAの区画にも伝えることで、踏力にプラスした力で制動を行うことが出来ます。
説明からも分かるように、この制動倍力装置はエンジンが動いていないと動きません。なので、エンジンが動いていない時でのブレーキは運転中よりも強い力で踏まないと制動することが出来ません。機会があれば坂道とかで試してみてください。制動倍力装置の凄さを実感できて面白いですよ!!
・パーキングブレーキ
パーキングブレーキとは車を駐車する時に車両が移動しないようにブレーキが利いた状態にする装置です。フートブレーキに操作機構を組み込んだものと、パーキングブレーキ独自に専用ブレーキを設けている2種類が存在します。図5にパーキングブレーキの構成を示します。
図5 パーキングブレーキの構成[1]
図から分かるように、このパーキングブレーキはワイヤーでブレーキに繋がっています。そのため、パーキングブレーキは機械式のブレーキになります。
・補助ブレーキ
補助ブレーキには「エキゾーストブレーキ」と「エディカレントブレーキ」の2種類がありあります。エキーストブレーキはジーゼルエンジンに用いられるブレーキの機構で、エキゾーストパイプ内の排気圧力を高めることで、エンジンブレーキ効果を高めたブレーキです。エディカレントブレーキは渦電流を用いたブレーキを言います。
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今回経験した事例と実際に行った対処法
今回は一般道を普通に走行中に、急にブレーキペダルがスカスカになって制動力を失いました。何の前触れもなく急に止まらなくなったので、かなり驚きました。坂道を走ったりサーキット走行をしていたわけではないので、べーパーロック現象ではないことは確かです。ここで実際にのりのりが行った対処法は
1.周りを確認する
2.エンジンブレーキを使う
3.パーキングブレーキを使う
4.路肩に停車する
です。
上記の車のブレーキの仕組みを思い出したため、とりあえずフートブレーキではなく、パーキングブレーキを使って停車しようと考えました!!上記にあるようにフートブレーキとパーキングブレーキは駆動の方法が「油圧」と「ワイヤー」で分かれており完全に独立しています。そのため、フートブレーキは使えなくても、パーキングブレーキは使えると判断したためです。あとは簡単、エンジンブレーキとパーキングブレーキの併用でハザードランプを光らせながら、路肩に停車しました!
そこで確認してビックリ、ブレーキフルード(ブレーキオイル)が漏れ出ていました…その後は、これは完全に自走不能状態なのでレッカー待ちですね(笑)
事件後、整備士さんに話を聞くとなんと、パイプのつなぎ目部分が経年劣化で裂けたことが原因だそうです…
ここでの注意点は、パーキングブレーキを思いっきり引かない事です。タイヤがロックしていまいスピンする可能性があるからです。そのため、段々とブレーキングしていくことが重要です。
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まとめ
今回はのりのりが実際に体験した、死ぬかと思っためちゃ怖現象の紹介をしました!!乗車前点検でブレーキパイプの状態確認なんてしませんよ!!まさか、パイプが裂けてブレーキが利かなくなるとは思いませんでした…聞いた話によると、AT車はエンジンブレーキで十分速度が落ちたら「P」にぶち込むのも停車する方法の一つらしいです。それでも止まらなかったら、最終手段で壁にこすり付けるしかないですね…
とにかく、事故を起こさなくてよかったです!!
皆さんも、もしもの事態に遭遇したら、この記事を思い出してもらえると幸いです!!
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アルミの部分をパソコンに接触させて冷やすことは出来ません。ただ、のりのりは「パソコン本体に風を当てて冷やしたい派」なのでこの商品に満足しています!!パソコンの底面に隙間を作りたかったんですよ!一応ファンもついています。でもこのファン、メチャメチャうるさいです(笑)常時ファンを回したい人はこの商品はお勧めできません(笑)
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